本ケースは、スクワットで「深くしゃがめるのに不安定になる」「股関節と足の使い方が噛み合わない」
という悩みに対し、NISトレーニングで動作の軌道と安定性を改善した例です。
■ 主訴
- 40代・男性
- スクワットで深さは出るが、ボトムでフラつく・つぶれる感覚がある
- 股関節をうまく使えていない感じが強く、毎回フォームが変わる
- 「重さはまだいけそうなのに、フォームが不安で攻め切れない」
■ 介入前(Before)
スクワット動作を評価すると、
- 深くしゃがみ込める一方で、
大腿骨が股関節の“受け皿”にしっかりハマらず、ボトムで不安定になる - 骨盤が必要以上に沈み込み、下で動きが止まりやすい
- 足裏の荷重が一定せず、バーがつま先側に流れやすい
- 体幹との連動が弱く、深い位置で「抜ける」瞬間がある
- 深くしゃがめるのに安定しない
- ボトムからの立ち上がりで力がうまく伝わらない
という、“深さと安定性が噛み合わないスクワット”になっていました。
■ NISトレーニング介入後(After)
NISトレーニングでは、
- 足裏〜内もも〜骨盤底〜体幹へのライン(NIS-Core Line)
- 骨盤が沈む方向とタイミング
- 大腿骨頭の「受ける/滑る」方向
- 「股関節で受けて、体幹で立つ」スクワットの軌道
を中心に整えていきました。
その結果、
- ボトムでのフラつきがなくなり、深い位置でも安定して止まれる
- 骨盤が過度に沈み込まず、真下にスッと入るような感覚に変化
- バーが土踏まずの真上に安定し、前後ブレが減少
- 深い位置でも“抜け”がなく、力がそのまま返ってくる軌道に
本人の主観としても、
- 「今までの不安定さが消えて、深くても怖くない」
- 「股関節が勝手に動いてくれる感じがある」
- 「同じフォームを何回も再現できる」
という明確な変化が確認できました。
■ 介入内容(簡易・非開示版)
※ NISトレーニングの具体的手法はクライアント専用のため非公開です。
本ケースでは、
- 足裏感覚と内もも・骨盤底の反応を作るドリル
- 90/90ポジションでのコアライン再教育
- 股関節で「受ける方向」を学習するミニエクササイズ
- 軽負荷スクワットでの軌道調整・反復
といった短時間・低負荷の介入のみを行いました。
強い筋トレや、追い込み系トレーニングは一切行っていません。
■ 結果
- 深さはそのままに、ボトムでの安定性が大きく向上
- 深くしゃがんでも骨盤がつぶれず、動きが止まらない
- バーが足の真ん中に乗り続け、前後のブレが減少
- 「股関節で受けて体幹で立つ」スクワットへと動作が変化
- 力みに頼らず、自然に深くしゃがめるフォームを獲得
■ まとめ
このケースの本質は、
問題が「柔軟性不足」や「筋力不足」ではなく、
- 大腿骨頭の滑走方向
- 骨盤の沈む位相
- 足裏〜股関節〜体幹の連動不足
NISトレーニングによって、
これらを再接続・再教育することで、
「深くしゃがめるのに不安定なスクワット」から、
「深くても安定し、出力を乗せられるスクワット」へと改善したケースです。