本ケースは、左膝円盤半月板手術後の市民ランナーに対して、
NISトレーニングを用いて 走行時痛とフォームの両方を改善した例 です。

■ 主訴

  • 39歳・女性、市民ランナー
  • 左膝円盤半月板の手術から約1年
  • ジョギングを再開したものの、
    • 右膝前面(大腿直筋〜膝蓋腱)の痛み
    • 左膝周囲の違和感
    が走るたびに出る
  • 「走るたびにどこか不安があり、思い切り走れない」

■ 介入前(Before)

  • 左膝手術にもかかわらず、
    走行時の主ストレスは右膝前面に集中
  • 右寛骨が前傾+外旋しやすく、
    右脚支持期で膝から前に突っ込む走りになっている
  • 足部は右が前足部荷重寄りで、かかと荷重が弱い
  • 右前ももの張り
  • 右膝前面の痛み
  • 左膝の違和感

が「走ると必ず出てくる」状態でした。

■ NISトレーニング介入後(After)

  • 右足裏〜内もも〜骨盤底〜体幹へのライン(NIS-Core Line)
  • 右寛骨のポジション
  • 走行時の支持脚の使い方

を整えた結果、

  • 右膝前面の痛み:
    7/10 → 3/10 程度まで低下(自己申告)
  • 左膝周囲の違和感:
    5/10 → 2/10 程度まで低下
  • ランニング中の「怖さ」「不安感」が大幅に減少
  • 初回介入後のランで
    1km 5分台後半の自己ベスト が出た(本人談)

という変化が見られました。

■ 介入内容(簡易・非開示版)

※ 具体的なNISテスト・ドリルは非公開です。

本ケースでは、

  • 立位・仰向け・ハーフニーリングでのNIS-Core Lineテスト
  • 右足ショートフット+呼吸ドリル
  • 90/90ポジションでのコアライン再教育
  • 右ハーフニーリングでの「お尻で地面を押す」感覚の学習

といった 軽いドリル中心の介入 を数回実施しました。

強い筋トレや、痛みを我慢するような運動は行っていません。

■ 結果

  • 右膝前面の痛みが大きく軽減
  • 左膝の違和感も日常ではほぼ気にならないレベルへ
  • ランニング時の不安感が減り、
    「怖さよりも、走れる感覚が勝つ」状態へ変化

■ まとめ

このケースのポイントは、
問題が「手術した左膝」そのものではなく、

右側の寛骨ポジションとNIS-Core Lineの断絶 にあった、という点です。

NISトレーニングにより、

  • 足裏〜内もも〜骨盤底〜体幹のつながり
  • 寛骨の位相(前傾・外旋のクセ)
  • 走行時の支持脚パターン

を整えたことで、
半月板手術後で頭打ちだったランニング痛とパフォーマンスが、
少ない回数の介入で同時に改善した
ケースといえます。